ストラクチャー考察
僕のチューンではストラクチャーの加工をお勧めしている、その効果はいろいろと言われているが
一番の効果は水分の多い場合の排水性能だろうしかしハイシーズンの粉雪でも本州などの
水分の多い雪の場合は、効果があることはあまり知られていない
僕のテスターであるアラタなどは白馬をホームにしているので、すべての板にストラクチャーを
加工している、もっともハイシーズンと3月以降のザラメでは加工するストラクチャー目が
違い、その辺りは経験がものをいう、かりに目があっていても加工後の手の入れ方が大切で
滑り心地は全く違ってくるからむずかしい、僕が思うにストラクチャーはサーフボードでいう
コンケーブのようなもので、水の流れを集め浮力を作り出したり、よりターン性能を高めたり
できるものだと思っている、だがサーフボードと一緒でバンピーな荒れた海面においては
うまく機能しないこともある、その辺りがスノーボードでは広まりにくい原因かもしれない
あとは音の問題もある、ハードパックにおいては時として独特の滑走音が出るから
これが原因で嫌がる方もいるようだ、だがこれもシーズンに合わせた目を採用することで
かなり軽減できるし自分の板はハイシーズンに鳴った覚えがないぐらいだ
多少の音には代え難い滑りを体感できるので、是非一度お試しいただきたいものだ
ありがたいことに今回のニセコ合宿でもストラクチャー加工の依頼を多く受けた
名前はだせないが、有名な方からも依頼をいただきました、彼らは職業で滑るのでなるべく
ストレス無く滑るものを好むようだ、まだまだ研究しなければならない課題は沢山あるが
少しずつテスター達の答えを反映して進化させていきたいと思っている
春のストップスノーの一つの解決策として採用してもいいと思うがこれだけで
すべてが解決するわけではない、ワックスとエッジの関係はストラクチャーに
繋がっている、すべてが機能してはじめて春雪の対策となる