どこかおかしい夏

連日の猛暑と灼熱の太陽は夏らしく嬉しい反面、この夏はどことなく

変な感じだ、コロナ騒ぎで動きが制限されているようで、されてないような

なんとも掴み所のない心が解放されない雰囲気が続いているのもあるが

この時点で夏らしい台風からのスウェルが湘南に全くと言っていいぐらい

届いていないのだ、異常な長さの梅雨の期間をふくめるとこの半年間にまともな

波は2〜3日間だけだった気がしている、完全におかしい気象状態と言っていい

コロナ自粛で波まで自粛してしまったわけではないだろうが、次の冬と雪まで

自粛しないで欲しいと願っている、波はともかく暑い夏の次の冬は大雪と決まっているので

この冬の雪が記録的に降ることを心から願っている

お盆休みでチューンもお休みいただいているが、休み明けからはエアコンのおかげで

少し快適になった作業場で引き続きシェープの日々が冬まで続く

この歳になると昨シーズンうっかり怪我した左足が戻っても、それを庇うのか

あちらこちらが不調を訴えてくるから、無理せず頑張っていこうと思う

話変わるが GENTEMSTICK総師 玉井太郎 がバインディングレスについて

言及していたが、バインディングがないことをスノーサーフという訳ではない

スノーサーフはスタイルなのだというようなことが書かれていた

僕も同じ意見なのだが、バインディングレスこそがスノーサーフとしてしまうと

サーフィンをまねた動きとスタイルはすべてスノーサーフになってしまうことと

同意義になる、このことは僕が一番抵抗した部分であり、スノーボードとしての

誇りとプライドはやはり今の主流である板、ブーツ、バインの組み合わせから

作り出される滑走技術だと理解しているし、そうでなくてはならない

だが僕がスノーボードの悲劇というくだりで言いたかったことは

とても簡単に誰もがいわゆる滑走であれば短時間で手に入るようになった反面

その本質を見極め感じることが、難しくなってしまったことで、結果本来の滑走技術の

習得に時間がかかるひとが増えているのでは?という危惧から出た言葉だったから

誤解をされた方がいたのならばお詫びしたい

ともかく、この素晴らしい冬の芸術的な遊びであるスノーボードが得体の知れない

ウイルスが作り出す、非常にねじ曲げられた世相と精神状態に負けずに

再び白い山の中で自由を謳歌できることを願っています

特別な夏も特別な冬も僕たちにはいらない、ただ幸せな綺麗な海と波、静寂の中にある

美しい雪山と自由な世界を願っているだけなのだから

MAGICFILEMAN