edge shapingとtuneの考え方

お久しぶりです、ウイルス騒ぎで世の中がちょっとささくれ立ってますね

いつもでしたら楽しい連休で忙しくも嬉しい悲鳴な1週間なはずなのですが

まあ今が耐えどきでしょうか?サーフィンとスノーボードに人生かけてしまった

身としましては、サーフィンとパチンコ一緒にされるのは如何なものかと

思います、誤解されると嫌なのでコメントはこれ以上いたしません

さて足の怪我はすっかり良くなり軽く走れるぐらいになりましたがマスクして

走るの嫌なので、室内でトレーニングの日々です

と言ってもトレーニングは1時間もすれば終わってしまうのからはっきり言って

暇です!!持て余してますね、連休明けにはマシンの調整などを開始しようと

思ってますが、どうなるのでしょう?

なので、僕なりのtuneの考え方をアップデートされた部分なども交えて

書いてみたいと思います

スノーボードの多くは、寄木された木材のコアと呼ばれる精密に設計された

木製のシートのような物をグラスファイバーと樹脂を使ってサンドイッチ状に

プレスされ作られます、その正常過程で金属エッジやソールなどの部材が

一緒にプレスされて出来上がりますなので、一見、四角い金属の棒に見える

エッジもコアとソールとサイドウオールに挟まれて固定されています

なので実際は板の中心に向かって足のようなものが生えているのです

だからフルに体重を乗せて板を立てたカービングでもエッジがもげてしまったり

しないのですね、構造編はこの辺にして考え方などを、、、

ぼくがエッジを調整するときは、常に動き続け変化し続けるエッジの形状変化を

イメージしています、金属と樹脂の複合材ですから非線形的変化であろうと

推測して考えていきます、通常ロッカーやソール形状にあわせてエッジの角度が

形成されていますがプレス後のコアの変形などでかなりの個体差があるものですから

まずは状態の計測からはじめます、この時に国産の正確に作られた板であれば

エッジを削り出していく設計も考えやすいのですが、輸入ものなどでかなり精度が

出てないものもあります、輸入物はその方が多いかもしれません

なので考えているシェープ形状を追いかけながら修正していく作業となります

これがなかなかやっかいです、まず左右の狂いや、途中の凹みなどあらゆる機械加工の

狂いが出てきていますから、これをスキーであればフラットを基準にソールごと

削り込めば基点が作れますが、スノーボードは最初からフラットで作られている

板の方が少ないので、ソール形状から考えてエッジを削らなければならないのです

ですので、基本はフリーハンドになるのですがフルハンドには限界があるので

マシンを使って修正をしながら目的とするエッジ形状に近づけていくということなのです

滑走状態にある板は常にたわみ続けねじれ、さらに横方向にも船底形に変形しています

この状態をイメージしつつ理想のエッジのかかり具合と滑り感を追求していくのが

僕の思うtuningといわれる作業です、ベースエッジとサイドエッジの可変するヴィベル

を削り出し、生きたエッジを作り出し、最適化された最低限のダリングを施し

できうる限り毛羽を取りさりソールに最適なマークを作り、仕上げられた板は

本当に気持ちよく滑りターンします、それを皆さんに味わって感じていただくことが

僕の仕事だと理解しています

もちろんワックスも大切ですがまずはソールの仕上げ方とエッジありきだと思っています

最週工程でワックスの仕上げを行いますがソールの下作業が完璧でないとどんなに

高価なワックスを使用しても意味がありません

ソールの修理はリペアやメンテナンスと言われる作業の範疇でチューン前の最初の

作業として当たり前の工程です、すべての工程は最後のブラシまで関連して繋がって

いくものです、チューナーそれぞれの考え方があると思いますし僕のやり方も日々

毎年アップデートされていきます

最後に僕のチューンは様々なチューナーのやり方にサーファーとしてのサーフボードの

シェープ理論を組み合わせたものです、雪山でサーフィンをイメージして滑りたい

方々に喜んでいただけることが最高の喜びなのです

MAGICFILEMAN