エッジシェイプ
久しぶりにチューンの話など、僕の使っているファイル(ヤスリのことです)
はすべてVIALAのノンクロームです、タッチアップでSWIXも使ったりしますが
ほとんどVIALAですね、ポルトガル製のものが切れ味が柔らかくて好きです
この切れ味というか削り感は本当に気持ちがいいです
これと昔から使っている樹脂製のビベラーで削り出します、これもいろいろな物を
使って見ましたが結局これに戻りますね、微妙な調整というかわずかなソールの
変化にも付いて来てくれる応用性が広いです
これを基本にテープの厚みを調整してテーパービベルを削ります
テーパードビベルはサーフボードのシェープでは当たり前のことなので
ぼくもスノーサーフボードに採用しています、最後の仕上げは手の感覚と
金属定規の反射で見て行くしかない、感覚の世界です
これが一番神経を使います、削り跡の鈍い反射の輝きと指先の感覚が全てです
サイドエッジも同じような作業になります、アングルを使って角度を削り出すのですが
このアングルもそれぞれ癖がありメーカーと形状によっても使い勝手が全く違うので
使い込んだアングルは手放せなくなるのです
ぼくはファイルの固定はCクランプを使いませんベースビベルと同じ理由で
微妙なファイルの調整が可能なクリップを使いますこのはさみ具合も
好き嫌いがあって、力の入り具合とのバランスが大切です
もちろんファイルだけで出来上がる訳ではないのですが、どんな作業をしているのかを
イメージしていただこうと思って描いて見ました
この作業に入るまえにソールの状態がしっかり仕上がっているのは当然でこれができていないと
全てが始まりません、このようにエッジのシェープは全てが繋がっていてパズルのような作業なんです
乗る方の滑りをイメージしてそこに機能するであろうエッジを削り出す
大変ですがとても楽しい仕事です、カスタマーの方々が喜んでいただけるように心を込めて
仕上げた板を楽しんで乗って頂きたいと心から願っています
少し雪が遅れていますが、大丈夫です自然は必ず合わせて来ますもうじき真っ白な
雪国の便りが届くでしょう、待ちきれませんね! magicfileman