基本
色々とアイデアもありつつ、意見も好みも感想も感覚も個人の嗜好が色濃く出てくるのが
WAX、スキー業界では摩訶不思議な迷宮に入り込むチューナーやレーサーが昔から数多く
出てくる危ない世界
自分自身も入り込んでは出て、気がつけば入信していたりとなんか宗教みたいな世界観なのだ
ここ数年はKASHI wax に惚れ込んで使い続けている、そんなに滑るんだ!とお思いの方には
申し訳ないが、同じぐらい滑るWAXは残念ながら存在するし状況によっては負けることもある
しかし僕がKASHIを好む理由の一つはグラファイトソールも透明なシンタードも深いツヤをもった
とても綺麗な仕上がりに上がることがまず一つ
そして雪の温度変化に追従してWAX の硬度が変化してアベレージで滑る温度域を広げていることだ
つまり簡単な作業でアベレージの滑りを手に入れることができるということ、これはWAXにあまり
時間をさけない人にはとても便利な特徴だと思う
誤解しないで欲しいのだがKASHI wax はとても滑ります、普通の感覚でいえばすげー滑る!の
領域だと思うのだが、人それぞれの感覚があるので控えめに書いています
そしてここのところ添加物が多くなってきているが元々はパラフィンだけの金属無しフッ素無し
触媒無しが好きだから惚れ込んだ部分もあった、だからあえて今シーズンは基本に立ち戻り
パラフィンワックスで仕上げてなるべく添加剤は使わずに仕上げるベース作りに集中している
すべての名チューナーに共通していることは、奇をてらわず基本に忠実に丁寧に仕事をしている
ことだ、やはりそこが一番大切で重要で外してはならないところなんだと思う
日々の忙しさの中で迷いが出そうになるときは、必ず基本に戻り心をクリヤーして一からやり直す
それはマシンの掃除からかもしれないし、床の掃除かもしれないファイルを掃除して綺麗に並べ
板を前に気持ちを集中させるのだ
明日は連休明けの定休日だが、工場で板に向かう気持ちが高まってきた、楽しみだ
WAX の基本はホットワックスとブラシとスクレープにつきるこれ以上もないしこれ以下も無い
僕はそう思っている