面圧

台風騒ぎもひと段落すると思われた今日

ウエザーニュースでは再び千葉に線状に発達した

雨雲が21号からの湿った空気で刺激された

低気圧の影響でなかなか動かず強烈な雨を

降らせていた、本当に今年の南千葉は災害続きで

被災された方々には心よりお見舞い申し上げたい

また1日も早い復旧を祈っています

今日も強風と大雨のなか海で波に乗っている方も

いたようだが、チリから無事帰還した布施智基

TOMOKIFがお店に遊びに来てくれて板のチューンと

MAGICWAXの報告があり来季に向けてとても参考になった

帰国早々実家がかつてない浸水と冠水だったと

聞かされやはり気候変動は間違いないと思った

20年に一度の大雨だったとのことだが

その周期が短くなって来ていて、温暖化ガスだけではない

地球を取り巻くすべての環境がおかしくなっていると

感じている、少しでも環境に配慮した生活も大事だが

つねに備える気持ちも必要なのだと意識を変えていこうと

思った次第

さて表題はなんだか解らないmenatu?

なのだが文字通り面圧、面から受ける圧力のことだ

というのもこのところスノーボードのソール形状を

ラウンドやドームなど特殊な形状に加工された板が

多く見かけられると思ったからだ

その昔そして今もノーズとテールにシャベル形状を持った

ツインチップ系の板は存在したが

近頃見かけるのはいわゆるスノーサーフ系の板に

ドーム形状もしくは3Dなどと呼ぶメーカーもあるようだし

折れ曲がった角スコップのようなノーズと折れ曲がったロッカー

の板などもうそれは自由に作り出されている

どの板もピステでのカービングもできそうに見えるし

多分問題ないのだろうが、個人的には折れ曲がったロッカーとか

繋がらないアウトライン、変形したように見えてしまうレールライン

などがどうも好きになれない

デザイナーはパウダースノーにおける浮力とそれをコントロール

するために板のアングルの変化による面圧の変化をより簡単に

手に入れることが目的と思われる

だが僕の考えではそれも悪くわないと思うがパウダーの中でさえ

エッジは生きているしそれと面圧の変化が極端に出てくると

やはり自然ではない浮力が邪魔をすることも有ると思うからだ

おそらく良く浮き小回りが利きテールが簡単に沈みストールしやすい

板になるのだと思うが、とても大切な板の美しさや

気持ちいいカービングの感覚が

失われている気がしてならないのだ

誤解して欲しくないが決してそうゆう形状を否定している

訳ではないし利点もたくさん有ると思う

だが一番シンプルで単純に見える作りであり

変にギミックを盛り込まない作りの板こそ

乗り手の技量が問われるわけでそれがまた

有る意味スノーサーフボードなのだと思うのです

美しい板で美しい滑りを表現することがその

答えだと思うからです

僕のチューンはその滑りのお手伝いができたらと

思いエッジを削り、ソールを磨き、整えているのです

富士が雪を纏いました、いよいよシーズンですね

チューンをお待たせしてますが、1本1本心を込めて

やっています、もう少しお時間をください

もうすぐあなたの板の順番が来ますから

MAGICFILEMAN

追記

今日も板を削りながら考えていたのだが

ラウンド形状のソールは圧力をうまく逃す効果がある

と考察できる、なので逆に極端な面圧を取り出せるのは

フラットなソールと結論できる

なのでフラットな板の場合エッジに3Dを作りパウダーの

中での挙動がスムーズになるようにシェープするという

ことなのだ、つまり形状の好き嫌いはあれど、ドーム形状

のソールは利点も多いということだ、個人的な好き嫌いで

板を判断してはいけないということなのだ