暑中見舞い申し上げます、オリンピックもしくは五輪

ここ湘南は連日の猛暑、こう暑いとチューンベンチに向かう気になれず

つい海の中になのだ、先日の関東を襲った災害級の大雨がもたらした

大量の土砂がすべての河口にサンドバンクを形成して、ホームビーチの河口には

うねりが乏しくてもロングボードやビギナーサーファーの方々には最適な波が

連日続いている、オリンピックという良い子の大運動会でサーフィンが公式競技

となり白い尖ったサーフボードで大荒れの海で戦うのがサーフィンという認識が

少し違った意味でサーフィンをやらない方々に広まったのはいいことなのかもしれない

現実にはそこまでの技術を手に入れるには、数年にわたるたゆまぬ努力が必要で

ある方の考察ではその領域に到達できるのは1000人に1人ぐらいの確率だ

ということ、つまり他のスポーツでもそうだがアスリートに上り詰めるのは

サーフィンでも同じぐらいかさらに難しいということになる

それでもスノーボードがそうであったようにサーフィンもオリンピック後には

ブームが起こるだろうし、アスリートを目指す子供達が増えることは確実で

業界的には喜ばしいことなのかもしれない

この週末も大混雑だったホームの河口で見かけた友人たち同士でレンタルボードで体験した

サーフィンらしきものがカノア達がやっていたサーフィンとかけはなれた物なのは

本人たちも理解しているとは思う、しかし昔から楽しい夏の思い出としてサーフィンが

最高の遊びなのは何も変わっていない

さて他のスポーツと比べた時にサーフィンは何が違うのか?

他のスポーツに無いとは言わないのだがサーフィンは圧倒的にカルチャーとしての

趣が強いことだ、今回の大会にも来日していたがサンダル会社で大成功した方が

メダル授与式で麦わら帽子でアロハシャツでカメラが来ればシャカサインは

オリンピックに取り込まれてしまいそうなサーフィン文化アンチテーゼ

だったのではと思いながら見させていただいた、スケートボードも少年少女の

活躍に目が行きがちだったが、服装もそれぞれの選手たちが規定ないでギリギリの

抵抗を見せていたように見えた、スケートは板と服とシューズしかないから

スケートの子達は本当にオシャレでクリーンでかっこいい、これはサーファーにも

当てはまるんだけどね

そしてあと一つは圧倒的にストークといわれる独特の感覚が強いということ

うまく言えないのだがプレー中に感じる集中したというか入り込んだ感覚というもの

がスノーボードやスケートボード、サーフィンには特に強く存在すると思うのだ

他のスポーツに無いと言うつもりはないのだが、趣味性の強い遊びほど

この感覚を追求する傾向が強い気がする

台風が特別に少ない今年の夏は波がなく、得体のわからないウイルスのおかげで

なんとなくいつもと人の動きも違う、それでも乗れる波があればばホームの河口は

誰でも受け入れてくれる懐の広いビーチだ

とわ言えルールを守らない者には厳しいのは世界共通で

まずはローカルコミュニティーをリスペクトすることから始めなければならない

のもまたサーフィンの大切な一面なのだ

今日ももう直ぐ風が入って波が悪くなるがそれでもサーファー

の数は減らない練習に最適な入門向けの波が続いているからだ

波に乗ることだけがサーフィンではない、もし興味が湧いたなら

そのコミュニティーに精通したサーファーに助言を求めることで

その世界観が見えてくる、サーフィンの本質を理解して楽しむ

サーファーが一人でも多くなることを願ってやまない

MAGICFILEMAN