塗り物と溶かし物
自分も遥か昔、スキーに出かけると塗っていたのは、溶剤で柔らかくしてある
カーワックスのようなワックスか銀パラと呼ばれた固形ワックスだった
これでも十分に滑った気がしたし、その程度の滑りだったのかもしれ無いが
ソールに雪がつかなければいいのじゃ無いか?的な相当適当な考えで滑っていた気がする
その頃にアイロンでワックスを溶かしてソールにぬる人はレーサーなどの限られた人たちの
行為でましてや溶かして塗り伸ばすことの意味など解るはずもなかった
シンタードベースが開発されたのはその後しばらくたってからだった記憶なので
溶かす意味がなかったのかもしれ無い
で近頃ここ数◯年、スノーボードの業界に居るわけだが、ホットワックス神話は相変わらずで
今も変わらず自分もそう信じているのだが、昔の自分がそうであったように塗り物も根強く
売られているしもしかすると塗り物の方がよく売れているかもしれ無いという感じがしている
家でも現場でもゴミは出無いし、簡単で短時間に塗れてしかも結構滑るとなれば
受けるのは当然で、お家の床をツルツルにして家族に嫌な顔をされることも無いし
冬に寒いベランダで1時間もアイロンとスクレーパーとブラシと格闘しながら魂いれる
ことも無いわけだ、ましてやそれを最低3回は繰り返すのですなどとボード屋のオヤジに
言われた日には、お前たちは毎日それしかやって無いからいいよな〜〜と言いたくもなる
だからここ数年はある程度のベース作りはお勧めするが、それ以上の盲信的な繰り返し作業は
お勧めして無い効率のいい滑走面のケバ取りとワックスの浸透が期待できれば
それ以上の作業は必要無いと思っている、その後シーズン中は雪の変わり目でホットワックス
するぐらいで、日々ブラッシングと生塗りの固形ワックスで滑り続けている
これで十分滑るし、帰ってきてからのブラシで滑走面はさらに育つからいい状態が
続きます、ただブラシはとても重要で細かいファインスチールか毛足が長めの真鍮がお勧めで
滑走面に細かいキズのような状態を作ることで、ケバをさらに取り去りゴミも取り除き
ワックスの定着も良くなるので滑りが良くなるというわけです
さらに仕上げに獣毛系のブラシで仕上げると輝きもでて自分自身も納得の仕上がりになり
明日の滑りを妄想できます(笑)
この2種類のブラシを使いながらハイシーズンを滑り、シーズン後半は固めのカッパーの
ブラシで滑らせています、塗る固形ワックスは基本的に一種類です
この生塗り固形ワックスも凝り出すとあれが入ってるこれが混ざってると始まりますが
大きく外さなければ信頼しているブランドのもので大丈夫です
僕はKASHI waxの丸い生塗りでここ数年過ごしてますが一度も外してませんから
信頼できると思ってます
ともかく下手に高いワックスを塗るよりも、日々のブラシをサボらずやりましょう
必ず滑りますよ〜〜〜! 雪も降ったしもう少しの我慢ですね、人工雪に焦っていくと
ソール傷だらけになりますから、ご注意を!