ストラクチャー考察

とても長いあいだ投稿をサボっておりました

気がつけばもう春の気配、チューンとツアーにあけくれた

2月が足早に過ぎ去り、恒例の八甲田ツアーが終わって

昨日店に戻り、今日、明日、明後日と溜まっているチューンを

こなさなければならない、本当にありがたい話で感謝以外の

言葉がない、それでも今日この冬の折り返しなのだとふと

思い、ブログに何も書いていないことに気がついた

また少しづつ書いていきます、お付き合いよろしくお願いします

でストラクチャーなのだ、スノーボードの滑走面をドレッシングした

ストーン(ヨーロッパ製の石、砥石ですね)で磨きながら削り取り

ベースマークといわれるタイヤのような溝をある規則性をもって

つけて行く加工のことをストラクチャー加工といい、ベースマークを

通称ストラクチャーという、湿雪や水が浮いた雪においてはかなりの効果がある

ことは世界中のチューナーが採用しレースでも使用されていることで

経験則的にも証明されている、ではパウダースノーのようなドライな雪質では

どうだろうか?個人的にはストラクチャーの目といわれるパターンを

調整したりサンディングして滑らかにすることで、パウダーにも効果があると

思っている、特に日射等により雪質が変化し続けているパウダーにおいては

絶大な効果があると信じている

さてGENTEMSTICKなどのようなボードは独特のソール形状を持つことが多い

とくにフラットキャンバーはロールしてなおかつロッカー方向にもカーブを持つ

ドーム形状が特徴で、これにストラクチャーを加工するとフラットな部分ができて

本来の設計したソールではなくなってしまうからストラクチャーは加工しないほうがいい

という意見があるのも聞いている

しかし工場から、出荷されて来る板は必ずストーンで磨かれて出て来るわけで

その時点ですでにフラットは存在するし、オリジナルの設計通りに削られた

ソールの板は本当に少ないのが現実なのだ、同じ板を数枚チェックすれば

すぐにわかることなのだが、とても個体差があるものなのだ、だからチューナーは

エッジよりもまずソールの歪みを削り取り本来の形状に近づけてから

次の工程にとりかかるのがとても大切なのだ

うちで加工しているストラクチャーはこの本来のソール形状を崩さないように

細心の注意を払いながら、本来フラットであるはずのストーンを使って

3Dのストラクチャーを実現している、そのためにはマシーンの通し方と

加工後のサンディングが重要でこの工程でストラクチャーの性能が決まって来ると言ってもいい

極端なコンケーブ形状やドーム形状は流石に追従できないのだが

それでも全面に加工してないストラクチャーでさえ効果を感じ取ることが

可能なほど効果があるものなのだ

このようにMAGIC TUNEではGENTEMSTICKのオリジナルソールシェープを

崩さず、本来の形状を追いかけながらストラクチャー加工を行なってますので

安心して加工をご注文ください

ストラクチャーの世界はとても奥深く、簡単に答えは出ないのですが

大切なのはパターンではなく、デプスとピッチだと思ってます

そこにハンドでサンディングを施し、整えて行くことで性能を発揮します

まずは効果の理解しやすい春の雪でお試しいただければと思います

MAGICFILEMAN