スクレーパーとエッジ
この前に書いた汚れ落としの話の中で書き忘れたことはスクレーパーの有効な使い方
ホットワックスの仕上げはスクレープで決まると書いたが
滑走後のソール汚れはまずスクレープすることが早くて確実です掻き落とすのですから
拭き取るよりははるかに早くて簡単です
その上で拭き取るなりブラシかけるなりでソールの細かい溝の汚れを吸着したワックスを掻き出します
そしてクリーナーで下準備完了後は液体ワックスなり生塗り固形などを塗り込み伸ばし余分を掻き取り
完成です滑りますね〜〜!でストップしたらまた最初からなのですが面倒でやってられない場合は
ナイロンタワシと柔らかい生塗りワックスで騙しながらベースまで逃げ戻るといったところでしょう
まあ細かくはいろいろありますが、大まかにはこんなところです
でエッジの話は長くなってしまうので、さわりだけ
僕の場合ベースエッジがまず基本になります、ソールが基点になりますのでソールがまずいと
全てが狂ってしまい、何もできません、まずはソールです、と言ってもスキーのように
完全フラットから物事考えるわけではないのが、スノーボードでGENTEMSTICKに至っては
ほとんどコンベックスのソールです、工場から出てきた時点でかなり手仕上げの領域で作られた
ソールですから、その辺りを理解しながら自分の解釈と調整でエッジと向き合います
ベースエッジのビベルが一番神経を使いますね、いろいろなことを試しましたが結局今は
ファイルとテープだけでやっていますこれが一番シンプルで繰り返し再現が可能です
いろいろな器具を使いましたが、どれもダメでした結局人間の感覚にかなうものはないです
もっともビベルもサイドエッジも連続して変化していく角度を作りますから、基点があれば
後は感覚の世界になります、僕が目指すのはレーシングの世界ではありません
パウダーのピステでパックされた壁でアイシーなボトムでサーフボードを乗っている
感覚が欲しいのです、必要な時に食いつき切れてリリースできるエッジが目標です
日々考えながら作業していますがそれはゴールがない目標です
僕のチューンを乗られた方々が楽しく滑ってくれたら最高に嬉しいことだと思っています