サードウェーブ

台風が近づいているしかも

史上最強クラスらしい、災害だけは勘弁してもらいたい

前回の傷も癒えていないのだから

忙しいこのタイミングでうねりが届く、サーフィンする

時間をどう作り出すか?

そう考えながらこの3日間チューンナップルームに

こもっていた、集中していると妙に頭が冴えて

いろいろなことが現れてくる

 

僕はコーヒーを飲むのも淹れるのも好きだし勉強したいとも

思っているのだがなかなかそこまでたどり着けない

近頃は洗練されたこだわりのあるコーヒーショップが

増えて来たいわゆるサードウェーブという形態

この流れがなんとなく今のスノーサーフチューニングの

流れと似ている気がして考えれば考えるほど似ているのだ

その歴史からしてほぼそのまま

たとえばスキーブーム以前にも少なからず板のメンテナンスを

行うこだわりの店はあったはずで

それは街中の昔ながらのレコードをかけながらコーヒーを

淹れる喫茶店になり

その後のスキー大ブームのときは内容はともかく数をこなす

大工場量産チューンが主流となった

同じようにインスタントコーヒーが普及し

機械で数をこなす大手コーヒーチェーンのお店が

そこかしこに登場した

大ブームの終焉とともにこだわりをもった個性的なチューナーが

登場してそれはそのままスノーボードの世界観でもあった

そしてさらにスノーボードはサーフィンに原点回帰することになり

スノーボードのエッジシェープの重要性が考察されるようになった

サードウェーブコーヒーが生豆を仕入れ

シングルオリジンで自家焙煎をおこない

手挽きもしくはこだわりの機械挽きそしてハンドドリップ

に代表される細心の注意を払った抽出技術により

作り出される一杯のコーヒーはもはや作品と言ってもいいだろう

 

いつかはこのように作品と読んでいただけるような板を仕上げてみたい

と常に願っている

コーヒーとエッジシェープまったく違うジャンルでありながら

極めて近い感性が存在すると思う

僕たちが今取り組んでいるチューンがサードウェーブかどうかは

解らないのだが、少なくともそれに近い感覚で取り組んでいることに

間違いはないと思う

ワックスの原料を揃えワックスを作りなるべく手作業で板を整えエッジを削り

磨く、ワックスで仕上げて気持ちよく雪の上に遊んでいただく

サードウェーブコーヒーと似てると思いませんか?

この台風の後さらに秋が深まるようです   MAGICFILEMAN