おそらくスノーボードは3回目の転換する時を迎えていると思う
随分と偉そうなお題目だが、あまりに天気も良くて落ち着いた土曜日だったので
お許しください、スノーボードをチューンする作業場のことを考えていた
その昔モーニングオブジアースというサーフフィルムのなかで薄暗い納屋の中で
フォームをシェイプしラミネートその外、原っぱの中でサンディングからフィンシェイプ
削った粉を落とすために板のフィーリングを確かめるために海に飛び込み
波に乗るおそらくオーストラリアでも名うてのハードコアブレイク、レノックスヘッズ
だと記憶している、俺の中でシェイプの環境のイメージはいつもこんな感じ、林の中の
廃屋で創り出される精神と魂の造形が俺のエッジシェイプであり生み出される場所
頭の中を真っ白な雪の映像でいっぱいにして、このシーズンの雪の感触を思い出しながら
ファイルに心を込めて削り出す、だからそのために通う雪の街と山のスロープは俺にとって
なくてはならない必然な場所なのだ
夏が来る、この夏は東北から北の果てまで、ミーティングの旅をしてみるつもりだ、冬を越え
夏を迎えたテスター達のシーズンには無いリラックスした感覚のなかで滑りの世界観を
伝えてもらうことで次のチューンのイメージが見えて来ると確信している
個人的にスノーボードを取り巻く環境は第3ステージを迎えたと思っている、ブームではなく
ムーブメントでもない、本当の意味でのライフスタイルとしての生き方の遊びとしての
スノーボードが始まる、それこそがスノーサーフであり、求めていたものなのだと
思うのだ、性能は求めない、自らの技術とシェイプの理解と解釈によって作られる
美しい滑りの世界が近づいている気がするスノーサーフを追求する時が
再び巡って来たのだと思っているいつになくこの夏にワクワクしている自分がいる
MAGICFILEMAN